運転免許証の更新って結構めんどくさいですよね。
免許更新センターに行って、たくさんの更新者の列に並んで手続きを進めていくわけですけど、視力検査であったり、証明写真であったりとにかく時間がかかる!
しかも、講習を受けないとダメなんですよね。この講習がすぐに始まるわけじゃなくて、次の講習の時間まで待たないといけない。これがタイミングによっては結構な時間を待たされたりするわけで、無事に新しい免許証を手にした時にはぐったりと疲れていたりするんですよね。
だけど、免許の更新講習がオンラインで自宅で先に受講することができるようになっていました!
免許の更新時講習について、実際にやってみたので、そのやり方や、注意点をまとめてみたので参考にしてください。
免許更新オンライン講習って?
まずは免許更新のオンライン講習について簡単に説明します。
この免許更新オンライン講習ですが、2022年2月から優良運転者、いわゆるゴールド免許の方の更新負担軽減のために試行実施された取り組みです。これが、2023年10月からは一般運転者もオンラインで受講できるようになりました。
本来なら、更新手続き時に運転免許センターや運転免許試験場あるいは警察署などで、優良運転者なら30分、一般運転者は60分の講習を受ける必要がありましたが、このオンライン講習なら、自宅で自分のスマートフォンやパソコン等から専用サイトにアクセスして、講習動画の視聴をすることで、講習を受講することができるようになりました。
免許更新時の講習を事前に家で済ませることで、運転免許センター等での手続き時間を大幅に短縮することができるようになりました。
免許更新時のオンライン講習受講対象者とは?
実は、免許更新時のオンライン講習は誰でも受講できるわけではないんですよね。
というのも、2022年2月から試行実施されたこの取り組みですが、試行実施された都道府県は、北海道、千葉県、京都府、山口県の4道府県のみ。少ない…。
オンライン講習受講対象者は次の4つのポイントを全て満たす方になります。
- 運転免許証更新連絡票(更新のお知らせハガキ)をお持ちの方で、講習の区分「優良」もしくは「一般」の方
- オンライン講習受講時及び免許証の更新の時点で、実施の4道府県に住んでいる方
- 住所が実施の4道府県のマイナンバーカードを持っている方
- 実施の4道府県でお住いの地域の更新申請窓口で免許証の更新の手続をされる予定の方
この4つの条件を満たしていないと免許更新のオンライン講習を受けることはできません。
試行実施なので今後は全国の都道府県でも導入されていくとは思いますが、現時点では北海道、千葉県、京都府、山口県にお住まいの方のみが免許更新時のオンライン講習を利用できるということになります。
運転免許証のオンライン講習をスマホでのやり方とポイント
僕は実際に自宅で免許更新のオンライン講習を受講したんですが、まず感想を言うと、
「すごく簡単!」でも、ただ動画を見ればいいってものでもないということです。
と言うのも、免許の更新手続きなので当然ですが、更新者本人が講習を受けないと意味がないわけです。そのために、本人がちゃんと受講しているかを確認するために、動画を見ている途中で何度か顔写真を撮影して送信する必要があります。
「面倒くさそう…」そんな声も聞こえてきそうですが、実際は動画の単元ごとに簡単な確認テストが出題され、その後に自動的に撮影に進んでいきます。あれこれとアプリを開いてアプリを行ったり来たり、なんてことはしなくていいので特段ややこしいこともないし、画面の案内に従って操作するだけです。親切な作りになっています。
勝手なイメージですが、官公庁の作るシステムってイマイチ使いづらいんじゃないかと思っていましたけど全然そんなことなかったです。
でも、自宅のPCよりもスマホの方がやりやすいです。カメラを使うということであったり、最初にマイナンバーカードを読み取る必要もあるので、スマホの方が慣れている方も多いんじゃないかと思います。
実際のオンライン講習のスマホでのやり方
流れはこんな感じになります。
- トップ :サービスの利用を開始する画面
- サービス利用開始同意
サービス利用にあたり、以下の3点を確認と同意を行ってください。
・利用規約
・プライバシーポリシー
・注意事項 - マイナンバーカード認証:マイナンバーカードの読み取りとパスワード入力を行い、利用者の認証を行います。
- 受講者情報登録:マイナンバーカードから読み取った情報が表示されます。内容の確認を行い、利用者の免許証番号を入力します。
- ホーム
お知らせがある場合は表示されます。ここから、更新時講習の受講を開始します。
受講が完了している場合は、受講状況を確認することができます。 - 注意事項と受講手順が表示されます。
- 顔画像撮影同意
更新時講習の受講においては、顔画像の撮影が行われます。
顔画像撮影についての注意事項を確認し、同意を行ってください。 - 講習動画視聴
講習動画の視聴を行います。所要時間は優良運転者の方は約30分、一般運転者の方は約40分となります。視聴の間では確認テストが出題され、その後に顔画像の撮影(合計3枚)を行います。 - 運転適性診断
運転適性診断の実施を行います。所要時間は約20分となります。本診断の実施は優良運転者の方は任意で、一般運転者の方は必須となります。
36問の設問に回答し、複数本の動画視聴を行います。
一般運転者の方のみ、動画視聴の後に顔画像の撮影(4枚目)を行います。
- 運転教育・広報動画視聴
運転教育・広報動画の視聴を行います。所要時間は約10分となります。
本動画の視聴は任意であり、スキップすることができます。 - アンケート登録 本サービス利用のアンケートを入力します。アンケートに回答しないと受講完了となりません。
- 受講状況確認 受講が終了し、免許証更新手続きにおける注意事項や運転免許センター等の混雑状況が表示されます。
- ログアウト 本サービスの利用を終了します。
僕は優良運転者の30分受講ではなく、一般運転者の40分の更新動画を受講しましたが、動画内容は安全運転講習なので難しいものではなく、まあ、気を抜くと眠たくなってしまうような内容かもしれないですけど、常識の範囲内、そして講習動画の間に出される確認テストも簡単な内容で、普段から常識的な運転を心がけている方なら悩むこともなく答えられる内容になっています。
ちなみに、間違っても特にペナルティもなかったです。もう一度同じチャプターを見ないと先に進めないというようなこともなく、そのまま視聴をすすめることができます。もちろん動画の再視聴もできます。
意外な気付きをもらえたのが、最後の方にある「運転適性診断」なんですけど、簡単な性格診断テストみたいなのに答えることで、自分の運転傾向を教えてくれます。
そう言われればそうかもって思わされる内容で、「運転の時には気をつけよ」って思いました。
動画や診断、アンケートなど全てを終えるのにおよそ1時間とちょっとかかったんですが、自宅で自分の空いた時間で自分のペースで、コーヒー飲みながらリラックスしてできるので思ったより快適でしたよ。
運転免許証のオンライン講習の注意点
最後に運転免許証のオンライン講習の注意点をまとめてみました。
受講の際には気を付けてくださいね。
- 当たり前ですが、本人しか受講できません。不正はいけません。
- 自宅で講習を終わらせても試験場には行かないと更新できません。
- 期限内に講習を終わらせて、更新しましょう。
運転免許証のオンライン講習をやってみた感想
結論から言うと、めちゃくちゃ楽。そして更新センターや試験場での滞在時間が驚くほどに短くなります。
まず、オンライン講習を受けた場合は、一般の講習者の受付時間と重ならないように更新受付時間が設定されています。
僕は日曜日に更新センターに行ったんですが、普段なら大混雑の日曜日はずなのに、大勢の更新者の中に並んだりする必要がなく、快適に手続き窓口を回ることができました。
更新センターに到着してから、視力検査をしたり、証明写真を撮ったりもするわけですが、新しい免許証を手にするまでの所要時間は30分程度だったと思います。
いつもなら順番待ちの列に並んで、講習を受けてってやってると2時間はかかっていたように思うのですが、それが30分程度で終わることができるので本当に便利!
僕が特に驚いたのが、いくつかの手続きの最後に証明写真を撮ったのですが、証明写真を撮ってから新しい免許証が交付されるまで5分ぐらいでした。そんなに早く作れちゃうんだねってびっくりしました!
そんなことで、更新はがきが届いてきたらはがきのどこかに「免許のオンライン更新」についての案内が書かれていないか、しっかり確認してくださいね。
もしオンライン更新を利用できるなら、迷うことなく利用することをおすすめします。
まだ試行実施なので全国的ではないですけど、これだけ便利ならすぐに全国でも取り入れられるんじゃないかって思っています!